Advent Calendar(アドベントカレンダー)は、クリスマスまでの日数を数えるために使用されるカレンダーです。
FabLab SENDAI – FLATではこれに倣って、クリスマスシーズンになると色んな方法で毎日1つ数字を作ってきました。
(2019年の作品はこちら)(2020年の作品はこちら)
2021年は、FLATだけでなく日替わりで色んな方に参加いただき、25日までカウントアップしていきます!
素材も方法も自由な異種格闘戦で、作られる作品の幅もグッと広がった今年のアドベントカレンダー。
さてどんな数字が出てくるのでしょうか?
2021年の16日目はこちら ↓
“16” by Miki Nakazawa & Shinnosuke Irie
「変わり身の術」を作りたくなっちゃった人と、
CNCでしかできないことをやりたくなっちゃった人が
妥協点を見つけながらコラボ制作しました。
[材料]
・銘木板ウォルナット(5mm厚・ベース板)※お好きな色で
・銘木板(5mm厚・和柄刻印パーツ)※お好きな色で
・シナベニヤ(2mm厚・文字用)艶消し黒で塗装
・アイアンペイント アイアンブラック
・白いテーピング(おすすめは幅10mm)
[技術]
・データ作成:adobe Illustrator/FUSION360
・レーザーカット:trotec Speedy100
・CNCミリングマシン:ShopBot Desktop
・3Dプリンタ:Afinia H400
作り方
1. Illustratorで作ったデータをもとにCNCで銘木板を加工します。
【ベースパーツ】
直径1/8のビットを使用し、3.5mmのポケット加工とカットを行います。
【和柄パーツ】
まず元の木が5mmのものしかなかったため、表面を一度広いビットで削ることで、厚みを2mmに薄くします。
そのあと先端が尖っているVビットを使い、和柄を彫刻しました。
(薄すぎて紙ヤスリでバリをとっているときに欠けたり…)
文字は細かいのでレーザーカッターで加工することにしました。
2.レーザーカッターで文字をカットします
数字にするか、まだ誰もいない漢数字に手を出すか最後まで悩みました。
3. 16の紋章の組立
和柄部材をベース板にはめ込みます。(ピッタリにしたのでボンドなしでとまります)
その後、文字をボンド接着。(細かい文字のボンド接着はアクリアのスティックボンドがおすすめです)
紐を通す穴を開けて、紐を通します。穴に関しては今回は後からドリルで開けました。
4.苦無をモデリングします
Fusion 360でモデリングしました。
5. 3Dプリンターで苦無を出力し塗装します
アイアンペイントを使いました。
締めにテーピングを巻きます。
細めがオススメです。
7.完成
苦無に16の紋章をつけて、丸太の溝にいい感じに突き刺さって完成。
作者紹介
中澤未来
FabLab太宰府で立ち上げから5年間マネージャー兼ファブマスターを勤めていました。
今は鎌倉でフリーランスとして「つくることで学べる」もしくは「つくる敷居を下げる」の
ワークショップやプロジェクトに参加させてもらっています。
入江信之介
鎌倉に住む戦国系フロントエンジニア。グミが好き。