以前、「異種フィラメントの猫たち」という記事で、様々な3Dプリンタ用素材のテストプリント結果をご紹介しましたが、また新たなフィラメントを4種類手に入れたので、前回同様「Digitizer LaserCat」でプリントの実験をしてみました!
今回も1匹ずつ見ていきましょう!
1_Lumisis Filament®|ルミシスフィラメント
プリント温度:210℃
セントラルテクノ株式会社さんよりご提供いただいた「ルミシスフィラメント®」は、ただの透明感のあるフィラメントではありません。
なんとこのフィラメント…
ブラックライトで発光するんです!
通常の透明フィラメントと比べると、ブラックライトへの反応の違いは歴然。(首輪が付いているものが透明フィラメント、付いていないものがルミシスフィラメント®を使用したものです。)
今回はPLAフィラメントを使用しましたが、つまり等もほとんどなく、非常にプリントしやすい素材でした。
プリント温度:210℃
銅フィラメントや蓄光フィラメントなど、ユニークな材質のフィラメントでおなじみColorFabb社の次世代高性能フィラメント。“コポリエステル”は、ColorFabb社とEastman Chemical社によって食品用容器のために開発された素材なのだそうです。“米国食品医薬品局(FDA)の規制に準拠した素材“とのことなので、クッキー型などを作る際に使用してみたいと思います。
プリント温度:210℃
こちらも上と同じくColorFabb社の変わり種フィラメント。PLAにリサイクルコルク原料が含まれているため、ダークブラウンのマットな質感が特徴です。少しひっかくとすぐに表面に白っぽく跡が付いてしまいますが、その分やすりがけがしやすそうなので、絵の具などを使った塗装とも相性が良いかもしれません。
最後はこちらの、“国産”形状記憶ポリマーフィラメントです。“このフィラメントで作った造形物は、常温では固体ですが、お湯などで55℃以上に温めることで柔らかくなり、造形物の形状を変更でき”、更に“一度形状を変更した造形物は、再び55℃以上に温めることで造形時の形状に復元”するとのこと。
実際にお湯に入れてみると、すぐにゴムのような柔らかさに。溶けてしまうわけではないので、落ち着いて形を整えられそうで良いですね。
少し温度が下がったかな?というところで手を話すと、もうしっかり形が固定されています。平たくプリントして、後でなにかに巻きつけて使う、などといった使い方ができそうです。
ちなみに、もう一度お湯に入れてかたちを戻すという実験もしてみました。その様子がこちらです。
手で整えながらではありますが、なんとか元のかたちに戻すことができました。
以上が今回の実験結果でございます!
どうしても日頃3Dプリンタを使用していると、プリントのクオリティや価格にばかり目がいきがちですが、こういった「どれだけ3Dプリンタで遊べるのか?」という実験も大切にしていかないとなと改めて思ったのでした。