こんにちは、スタッフ小野寺です!
モデリングペーストを使ったPLAの塗装実験に続いて、今回も3Dプリントした造形物の仕上げ実験の報告です!
今回仕上げ加工を施していくのはこちら。ピントがブレていてわかりにくいのですが、0.3mmで積層しているため、しっかりとフィラメントの段差が見えています。
使用したのは、「ALTECO モデリングコート C2」と「アルテコ 瞬間接着剤用 硬化促進剤 スプレープライマー」の2つ。モデリングコートで造形物の段差を埋め、スプレープライマーでコートの硬化を早めます。
まずは、モデリングコートを造形物の全体に塗布し、スプレープライマーを吹きかけます。このとき、一度に広い面積をコーティングしようとするのではなく、少しずつ塗り重ねていくことがポイントのようです。
当初はラボにあった筆でモデリングコートを塗布していたのですが、あっというまに筆が硬化してしまったため、ボトルから直接塗るという荒技で。
左が塗布作業を3回ほど行ったもの、右が元の造形物です。見るからにツヤ感が増しましたね。
ただよく見てみると、液だまりがそのまま硬化してしまっている箇所も。やっぱりボトルから直接ではなく、筆で表面を均しながら塗った方が綺麗に仕上がりそうですね。
モデリングコートが硬化したら、全体にやすりがけをします。説明書によると、“ツヤ箇所がなくなるまでやすります。”とのこと。400番のやすりから始めて、徐々に目を細かくしながらやすりがけを行なっていき、最終的にはプラスチック用のコンパウンド剤(磨き剤)で再度ツヤ出しを行ないます。
…というのが正しい方法なのですが、私は非常に面倒くさがりなので、なんとかその作業をもっとラクにできないかなと。
やすりがけは、段差を削ることで造形物の表面を均していきますが、なかなか骨の折れる作業です。そこで、塗料で段差を埋めることで、視覚的に滑らかになったように見せられないかなと考えました。
その実験結果がこちらです!
左から順に、元の造形物、400番のやすりをかけた造形物、400番のやすりがけ後にクリアグロススプレーで塗装した造形物です。表面に塗料が点状に残っていて、ツルッとした仕上がりにはなりませんでしたが、コンパウンドまでする手間を考えると、ラピッドプロトタイピングには十分かなと思うのですがいかがでしょうか?
▼アルテコ モデリングコートの正しい使い方はこちら▼
http://www.alteco.co.jp/products/pro/
http://www.alteco.co.jp/cms/wp-content/uploads/catalog/modelling_coat.pdf