FabLab SENDAI – FLATに新たに導入されたDTFプリンターの制作サンプルを増やしました!

DTFプリンターは、特殊なフィルムに図柄を印刷した”転写シート”を作成してくれるプリンターです。“転写シート”に印刷された図柄は、布や木材など様々な素材に転写することができ、更に“ホワイトインク”を印刷できるため、黒などの濃い色の素材にも図柄を鮮やかに転写可能です。
(詳しくはこちら:https://fablabsendai-flat.com/2023/04/22/dtfprinter/

DTFプリンターでの制作用途で最も多いのは、Tシャツなどの布製品への転写。画像データさえあればすぐに印刷可能なので、クラスTシャツやファングッズなどのアイテム制作にもおすすめです。

印刷した図柄部分にしか糊が付いていないため、不要な余白などが転写される心配がありません。また、平らであれば好きな位置に配置できるため、袖口などの特殊な部分にも転写できるのも特徴の一つです。

ちなみに、これらの図柄はA4サイズのシート1枚で制作しました。サイズや形状を工夫すれば、A4サイズ1枚にも複数の図柄を配置することができるのでお得ですね!

また、こんなものたちにもプリントしてみました。左から時計回りに、ショルダーバッグ、缶、靴下です。
この写真では分かりにくいですが、今回は靴下が伸縮性のある素材であることを考慮し、図柄はベタ塗りではなく、あえて小さなドットを開けた印刷モードでプリントしています。

ショルダーバッグの転写面は、ポリエステルで細かな凹凸のある生地です。そのため熱プレス時に接着が行われず、一部図柄に欠けが発生していました。ただ、図柄自体は剥がれやすいということはないので、十分実用に耐えるかと思います。

スチール缶も表面が平らであれば転写が可能ですが、あまりに表面がツルツルしていたり、図柄が小さかったりすると剥がれが発生してしまうようです。(自転車の前輪が一部欠けてしまいました。)
白いドットに見える部分が、インクの抜けている箇所(あえて印刷をしていない箇所)です。こうすることで、ベタ塗りするよりも素材の伸縮などに耐えやすくなります。(スチール缶は伸縮しないので意味がありませんが…)

こちらはポリエステル99%、ポリウレタン1%の靴下。転写した図柄自体に伸縮性がないので、履き続けるとひび割れてしまう可能性はありますが、縦に細長い図柄やワンポイント程度であれば問題なく着用できそうです。

こちらの靴下は、ポリエステル 75%、綿12%、レーヨン11%、ポリウレタン2%。図柄に細い線が多用されており、更にリブの間隔も細いためか、伸縮時にすぐひび割れてしまいました。

靴下に転写をする場合は、なるべくリブがないものか、太いリブのものを選ぶのが良さそうです。

今回のサンプル制作に使用したデータはこちらです。A4サイズのシート1枚に、これだけの図柄を配置しています。(サンプル制作には一部の図柄のみ使用しました。)

図柄データの読み込みから、転写シートの完成までは20〜30分程度で完了しますので、ぜひぜひお気軽に試してみてくださいね!

▼詳しい利用方法などはこちら▼
https://fablabsendai-flat.com/2023/04/22/dtfprinter/