Advent Calendar（アドベントカレンダー）は、クリスマスまでの日数を数えるために使用されるカレンダーです。
FabLab SENDAI – FLATではこれに倣って、クリスマスシーズンになると色んな方法で毎日1つ数字を作ってきました。
（2019年の作品はこちら）（2020年の作品はこちら）（2021年の作品はこちら）
今年は、第４回目のアドベントカレンダーチャレンジ！12/25まで、さまざまな作り手に参加してもらい数字を作っていきます。見事完走すれば100個の数字が作られたことになる記念すべき年に、どんな作品が見られるのでしょうか？
2022年の20日目はこちら ↓
“20” by Yasufumi Hanada
作り方
[材料]
・激厚CLT（杉）
・ジェスモナイト
・土
・植物たち
・透明少女
[技術]
・Illustrator
・Rhinoceros
・CNC
・ヴァイブス
STEPゼロ 焦る
１２月になり、何をつくるか考えてなかった私は、ただひたすらに焦る。
しかし、焦ったところで意味はないので、「２０」を任された責任を果たすべく、考える。
うん、植木鉢でも作ろう。
STEPワン イメージする
どんな形の「NiziU」にするかイメージする。いや「２０」だった。そうだった。
Make you happyを添えていこうと決意。
Illustratorで、いろんなフォントを並べてイメージするが、なんかピンと来ず。一旦頭を切り替えてナンバーガールの解散ギグを前から１０列目で拝む。青春の１ページ。
そうか。僕たちには、ともだちがいるじゃないか。某漫画のフォントをトレースして、アウトラインをDXFで取り出す。
ここで、植木鉢にしたかったことを思い出す。プロポーションを整えながらRhinocerosでモデリング。
STEPツー 生み出す
いつまでもPCの中に閉じこもっていたら、いつまで経ってもゴールなんて決めれないぜ！モロッコvsクロアチア戦で、背番号２０グヴァルディオルのヘディングゴールを見ながら実行に移していく。
CNCで切削するためにCAMを書きます。今回は、t:150mmという激厚の材料から削り出すためにφ４０の特注ルーターなど数種類の刃物を駆使して削り出す。
STEPスリー 愛でる
生まれたての「２０」を愛でてあげる。
CNCで削り出したままだとバリもあるし、まだまだ粗削りの荒くれ者。
丁寧に研磨して、トリマーで面取りして、表面の仕上げを行う。
ここでまた植木鉢を作ろうとしていたことを思い出す。
このままだと水が木材に染み出し残念な結果になるので、内側にジェスモナイトを塗布してコーティングする。ジェスモナイトは、水性樹脂なので、止水はこれでバッチリ！、、なはず。
STEPフォー 女将さん、Do it !!
出来上がった植木鉢に、土いれて、植物入れて、完成！
This is 植木鉢！
作者紹介
花田康史
京都芸術大学（旧京都造形芸術大学）ウルトラファクトリーで、テクニカルスタッフとして従事したのちVUILD株式会社VUILD fabricationプロジェクトリーダーに着任。京都芸術大学（旧京都造形芸術大学）非常勤講師。
世の中に流通しているものは大抵作れると思っている。何を見てもどうやって作ってるのかに着目してしまう職業病。ブラボー。
