6月25日(土)に開催された、小規模分散型の新しいMaker Faire Sendai Micro Maker Faire 2022に出展しました!

 

“「Maker Faire(メイカーフェア)」は、誰でも使えるようになった新しいテクノロジー(カードサイズのコンピューター、3Dプリンター、ロボット、AI、VRなど)をユニークな発想で使いこなし、皆があっと驚くようなものや、これまでになかった便利なものを作り出すメイカーが集い、展示とデモンストレーションを行うイベントです。
「Micro Maker Faire(マイクロメイカーフェア)」は、これまでMaker Faireが開催されていなかった場所で、メイカーやメイカーになりたい人たちが交流を行う1日のみのコンパクトで気軽なイベントです。”(公式Webサイトより)

 

2020年の初開催から2度目となる今回は、感染防止対策により来場には事前申込みが必須となったため、前回よりも来場者数はやや減りましたが、その分一つ一つの作品をじっくり見て回ることができたように思います。

 

私たちFabLab SENDAI – FLATは、sponge・工藤拓也さんと一緒に「Can I Say 手工業?」という、赤べこからヒントを得た、首振りフィギュアを制作しました。

 

 

ベースは3CCADソフト「Rhinoceros」でモデリング。本ソフトに新たに搭載された、有機的な形状を作成できる機能「SubD」をフル活用しています。

 

 

他業務の余りのフィラメントや、活用しきれていなかったのフィラメントを使って、計33体のフィギュアをコツコツ3Dプリント。プリントのしやすさとポーズのバリエーションを考慮して、足や腕など9つのブロックに分けてプリントしたパーツを、接着して組み立てています。

 

 

接着しただけでは表面の凹凸が目立ってしまうため、穴はパテ埋めをし、大きな段差はやすって滑らかに。フィギュア本体は3Dプリンタで量産できますが、仕上げはやっぱり人の手が間違いありません。
やすりがけが完了したら「胡粉ジェッソ」という下地材を3〜4回塗ってベースを整え、アクリル絵の具で着色していきます。表面をツルツルに仕上げたい場合は、サーフェイサーなどの細かな下地材を塗って磨くなどの作業を行いますが、今回は“民芸”らしさを出したかったため、あえてジェッソの下地はでこぼこさせました。

 

 

着色が完了したら、頭パーツと本体を糸でつなぎます。ここが最後のふんばりどころです。

そして最終的にできあがったものがこちら。

 

 

HIPHOPグループのライブでノッているお客さんたちをイメージして着色してみました。なかなかいいノリです。

 

 

お客さんだけでなく、もちろんグループメンバーも制作。こちらはお客さんに比べてやや大きめに作っています。また、よりイメージが伝わりやすいように、ステージやDJブース、ロゴ、チラシ、販売用パッケージなど様々な小道具も作りました。

 

 

とても単純な作品ですが、30体もあるとやはり嬉しいものですね。

 

 

ちなみにこの子たちをノらせるための動力は“人”。当日はテーブルを揺らしてノリノリな空間を演出しました。
(電気を使っていないというドッキリが面白いところなので、当分このままでいく予定です。)

 

今回は慌てることなく可愛い作品ができあがって本当に良かったです!
ブース&イベントにお越しいただいたみなさま大変ありがとうございました!
この作品は今後も色々なイベントで展示・販売していきたいと考えているのでお楽しみに〜〜!