Advent Calendar(アドベントカレンダー)は、クリスマスまでの日数を数えるために使用されるカレンダーです。
FabLab SENDAI – FLATではこれに倣って、クリスマスシーズンになると色んな方法で毎日1つ数字を作ってきました。
2019年の作品はこちら)(2020年の作品はこちら

2021年は、FLATだけでなく日替わりで色んな方に参加いただき、25日までカウントアップしていきます!
素材も方法も自由な異種格闘戦で、作られる作品の幅もグッと広がった今年のアドベントカレンダー。
さてどんな数字が出てくるのでしょうか?

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2021年の22日目はこちら ↓

“22” by Yasufumi Hanada

 

クリスマスイヴイヴイヴの”22”を担当しました。
今年の12/22は、あの伝説のバンドの無期限活動停止ライブが開催されるVSDなのです。
あ、VerySpecialDayなのです。
そんな日を担当することになり、どうしようかと思いましたが、
一切奇をてらわずド直球ど真ん中do正直に制作することにしました。
そう、あのバンドのように。

 

[材料]
・桧無垢材(端部の割れが酷く廃棄してしまう部分)t:210mm
・木工用ボンド
・桧木粉、鉄粉、塗料諸々
・音楽(PEDRO)

 

[技術]
・Rhinoceros (3DCAD)
・BIESSE(cncルーター)
・特殊塗装
・ヴァイブス

 

作り方

STEP 1 : パッションが立ち上がるのを待つ
3DCAD Rhinocerosで数字を触りながら、どんな形状にするか、天からのお告げを待ちます。
嘘です。
とにかくマッチョな感じにしたかったので、歩留りマックスのボリュームを作り出します。

STEP 2 : 桧の声を聴く。
桧の端材を集め、cncルーターで吸着できるように割れを考慮しながら切り出す。
t:210mmのマシン限界の最大サイズの材料。
端部の割れが酷い部分で、普通なら捨ててしまうような部分の有効活用。
ルーターのサイズは、Φ25有効長230mmのモンスター級のもの。

STEP 3 : パイルダーオン
木工用ボンドで接着します。ズレない様に、桧に声をかけながら固定していきます。

 

STEP4 : おめかしタイム
檜の無垢材なので、そのままでも綺麗だったし、割といい感じになってしまいました。
しかし、今回はやってみたいことあったので、特殊な塗装を施しました。
シルバーの粉と塗料と檜の切削くずを混ぜてオリジナル塗料を作りました。
シュッとしてた、檜の表情が一気にパンキッシュに変わったことかと思います。
いかがでしょう?ゴリゴリのパンクですね。
ここからは、作業してる自分の気持ちもパンクになってきて、ジャクソンポロックよろしく、
塗料投げたり、刷毛でテクスチャー作ったり、まさにパッションの赴くまま。
もちろんBGMは、PEDRO。そんなこんなで、完成です。
皆さん良いクリスマスイヴイヴイヴをお過ごしください!

作者紹介

花田 康史
京都芸術大学(旧京都造形芸術大学)ウルトラファクトリーにてチーフテクニカルスタッフとして従事したのち、
VUILD株式会社VUILD fabricationのプロジェクトリーダーとして日々Do It Myselfを行っている。
FRP、塗装、金属加工、木工、デジタルファブリケーションと多岐にわたる技術と知識はあるものの、
全てのモノづくりはヴァイブスで何とかなると本気で思っている。