7月27日(木) 、30日(日)の2日間に渡って開催した『葛岡リサイクルプラザ 夏休み親子教室』では、30名弱のみなさんにワークショップにご参加いただきました!

 

7月27日(木)は、葛岡リサイクルプラザでの『家電製品分解ワークショップ』。リサイクルプラザに“ごみ”として持ち込まれた様々な家電製品をひたすら分解し、色々なものの仕組みを学ぶというものです。

今回はただ分解するだけではなく、分解を通じて見つけた自分のお宝をこちらの「すごいお宝シート」に記入するというワークにも取り組んでもらいました。

 

今回、リサイクルプラザさんがご用意してくださった家電製品は、ラジカセや扇風機、コーヒーメーカーなど非常に多種多様。1970年代に製造された扇風機が最も年代物でした。

 

偶然にもラジカセが多く用意されていたのですが、リサイクルプラザの職員さんがスピーカーから強力磁石を取り出してくださるという大サービスも。「こんなところまでバラバラにできるんだ!」とみなさんとても興味津々の様子でした。

 

事前に「なるべく古めの家電をお願いします!」とお伝えしていたので、分解して出てくる基板はカラフルな電子部品がモリモリのったものばかり。「はじめて見たけどガムみたい!」と言いながらひたすら部品を切り取っているお子さんもおり、表面実装された基板からは採取できないような可愛らしいパーツをたくさん集めることができました。

作業は40分程度を予定していたのですが、想像以上の盛り上がりで1時間みっちり分解をすることに。みなさんそれぞれとてもたくさんのお宝が見つかったようでした。

 


 

7月30日(日)はFabLab SENDAI – FLATに場所を移し、分解して集めたパーツを使って、オリジナルのパネルと万華鏡を作りました。

 

まずは、分解をしたときに自分の見つけたお宝や、FLATチームが採取したパーツを板に貼り付けてパネルを制作。普通は家電製品の中で使われているため外からは見ることができない様々なパーツが今日の主役です。

 

「このパーツは何ですか?」「コンデンサといって、電気を貯めたり出したりするものだよ」「じゃあこれたくさん電気を貯められるパネルだ!」という新たな発見も。

 

パネルが完成したら、次は万華鏡づくり。FLATの3Dプリンタやレーザーカッターで作ったパーツを組み合わせて、シールやテープでデコレーション。中に好きなパーツを詰めたら、世界にひとつだけの万華鏡の完成です。中に入れるパーツによって出来上がる図柄が全く異なるので、お互いの万華鏡を交換して中を覗く様子も見られました。

 


 

今回は2日間に分けて、もののしくみ知るところから、見方を変えてみるところまでを体験していただきましたが、私たちにとっても非常に学びの多いワークショップでした。なにかものが壊れてしまった場合、処分するか修理するかという二択になってしまいがちです。しかしながら、今回のように何かを作るための部品として使用したり、新しいかたちに生まれ変わらせるという“アップサイクル”という考え方も、選択肢のひとつとして加えてもらえたらなと思っています。

また私たち自身は、いつもは「いかにマシンを使いこなして遊び倒すことができるか」ということを考えがちですが、このようにしくみを知ることで、今度は「しくみをいじることで、そのマシンをどう進化させられるか」ということにも興味が湧いてきました。次のステップとして、そういったマシンハックのワークショップも開催したいなと考えています。

参加者のみなさん、リサイクルプラザのみなさん、本当にありがとうございました!