3Dプリンターやレーザーカッターに比べてまだまだ謎の多いデジタルミシンですが、みなさまの疑問質問にきちんとお答えできるよう、日々研究をしています。

 

 

先日も試作品をつくっていたところ、少し目を離した隙にこんなことになっていました…

 

20140111_1

何らかの理由で下糸(白色)の調子が弱くなり、上糸(緑色)を包み隠すように表に出てしまったようです。

原因を解明するために刺繍枠を取りはずしてみると、

 

20140111_2

通常であれば、ボビンの左側を通っているはずの糸がなぜか右側に…。

糸を掛け直し、またはじめからスタートさせたところ、今度は問題なく刺繍することができました。

(とはいえ、隙間があいてしまっているので完璧とは言い難い仕上がりですが。)

 

20140111_4

 

データさえ作ればあとはほとんど自動で加工をしてくれるデジタル工作機器ですが、このようにユーザー自身の手で作業を行なわなければならないことが多々あります。今回はデジタルミシンの例を挙げましたが、レーザーカッターや3Dプリンターでの制作も、機械に完全に任せっきりというわけいきません。また、機械と素材の相性によって仕上がりに差が生じるので、自分で加工を微調整する必要もあります。

ですが、試行錯誤をすることで、思い通りの作品をつくることが出来たときに大きな達成感を得ることができます!気軽にトライアンドエラーを繰り返すことができるのも、デジタル工作機器のメリットのひとつですね。