Advent Calendar(アドベントカレンダー)は、クリスマスまでの日数を数えるために使用されるカレンダーです。
FabLab SENDAI – FLATではこれに倣って、クリスマスシーズンになると色んな方法で毎日1つ数字を作ってきました。
2019年の作品はこちら)(2020年の作品はこちら

2021年は、FLATだけでなく日替わりで色んな方に参加いただき、25日までカウントアップしていきます!
素材も方法も自由な異種格闘戦で、作られる作品の幅もグッと広がった今年のアドベントカレンダー。
さてどんな数字が出てくるのでしょうか?

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2021年の14日目はこちら ↓

“14” by Yui Isawa

「14」って直線で構成されていて、とっても使い勝手が良さそう。
ということで、今回は「14」型のお弁当容器を作りました。

[材料]
・MDF 24mm,4mm
・PET材 1mm

[技術]
・illustrator
・ShopBot
・trotec speedy 300
・真空成型機

 

作り方

STEP1  データを作る

アイデアを練る段階でベースのイメージが出来上がっていたので、illustratorとRhinocerosを行ったり来たりしながらサイズや形の微調整をしていきます。ゴリゴリにモデリングして切削する時間が取れないので、雰囲気を掴めれば大丈夫。今回制作に使うデータはillustratorの平面データだけです。


STEP2  型作り

今回は速さを求めてShopBotと60°のVビット、スクエアエンドミルでざざっと削っていきます。
砂漠の遺跡みたいになりましたが、こちらが今回食材を入れるポケット部分になっていきます。

 

レーザー加工機で位置決めとフチ部分のパーツを作成します。
ShopBotで一気に削ってもよかったのですが、
調整が必要になる予感がしたので、バラせる仕様にしました。
リサイクルの識別表記は切削パーツにレーザー加工機で彫刻します。

 

STEP3 成形
真空成型機にセットして、成形します。
加熱し過ぎてしまいちょっと気泡が入ってしまいましたが、
切削したMDFのテクスチャも相まって良い感じなので、このまま進めます。

 

STEP4 仕上げをして完成!!

いらない部分をカットして、フチの部分に軽くやすりをかけます。
今回は食品を入れることを想定しているため、食器用洗剤でよく洗います。

 

PET材なので電子レンジで温められないのが反省ポイント。
撮影に使った食材は美味しくいただきました。

 

作者紹介

伊澤宥依
岐阜県にある情報科学芸術大学院大学にて、
デジタルファブリケーションを活用した制作や研究のサポートを行っています。
透明な素材とヌメヌメした形が好きです。