こんにちはー!スタッフ大網です。
うちの祖母が今年で米寿(88歳!めでてぇ!)を迎え、一族でのお祝いパーティーに行ってきました。
子供や孫たちもそれぞれいい年になり、こんなにシッカリ皆で集まるのは久しぶりです。
じゃあ、祭りっぽく衣装をこさえていこうかなと、FLATで米寿記念Tシャツを作っていった様子をお届けします。
まずデザインなのですが、今年の正月に帰省した時に祖母宅に飾ってある小学4年生の俺が描いた、ばあちゃんの肖像画をそのまま利用することにしました。
これに、Google Fontで探してきたカッケェ文字を追加してあげれば、もう良い感じです。
今回のデータ作成は、Adobe Illustratorで全部やっとります。
サクッとできたみたいな言い方でしたが、結構な数のフォントがあるので、
どの文字が良いか、絵との位置関係はどうするかなど、かなり迷いました。
最終的には、“Glook”フォントをチョイスし、テキストを絵のサイドに添わせる感じでレイアウトDone。
ちなみにGoogle Fontは商標利用も可能なので、将来このばぁちゃんTが爆売れした世界線で、みんなが待ち望んだ完全復刻版を再販することになっても安心ですね。
一族郎党全員がこのTシャツを末永く着てほしいので、厚手でしっかりしたHanesのBeefy-Tをベースにしました。
タフさが売りのシャツなので、キッチリとこちらの期待に応えてくれることでしょう。
今回は、幅広いシーズンに着れるようにロンTを作ります。
いくつかカラーバリエーションがあるので、色に合わせてプレビュー画像を作りました。見比べてみて、どれでいこうか考えます。
自分だけだと自信が無くなってくるので、妹に冷静な意見を求めつつ、
Tシャツのカラーと最終的なレイアウトも決定。
ロンTの発注をかけつつ、準備を進めます。
プリントTシャツにしてはメチャ良いヤツ選んじゃったから結構な額になっちゃった。
もう、リセットはきかないゲームになってきたぜ。
DTFプリンタは、Tシャツにグラフィックを直接印刷するのではなく、熱転写可能なシートをプリントするマシンです。
詳しくはコチラを見てね → オリジナルTシャツを作りたい!制作手順編
なので、まずは専用シート(A4サイズ)にグラフィックを印刷しておきます。
肖像画と”KAZUE88″の文字がA4に入りきらなかったので、別々のシートに分けて印刷、転写する時に合わせる作戦にしました。
…確かに俺も「全体をA4に入りきるように縮めればいいじゃん」って一瞬だけど頭よぎりました。でも、こちとら88年に一度の”祭”のために作ってんすわ。分かる?
野暮にはなりたくねぇわな!粋でいてぇわな!そのためのこのサイズですよ。
プリント後のシートは、こういう風にクリアファイルに入れておくと便利。
シートは切り離して使えるので、文字は1シートにつきTシャツ3枚分プリントできる。
グラフィック印刷し終えたら、シートの端のココに注目。
ココ!この白い汚れのラインをそのままにして熱転写するとTシャツにもこの白い汚れが付いちゃう。
ので、この時点でシートから切り離しておく。ここがDIYDTFの分水嶺。
ついでに絵の方も端の処理していくぅ。
文字の切り離しも終わり、トリミング終了です。
ばぁちゃん、待ってろよ!
そしたら、届いたロンTを開封して熱転写前の下準備。
折りたたまれていたTシャツにはシワがついてるので、印刷面とこだけでも平らになるようにアイロンかけとく。
これだけで、成功率がグッと上がるぜ?
そしたらTシャツの上に、絵パーツと文字パーツを良い位置に並べて、
マスキングテープでズレないように仮固定しまっす。
こんな感じに↓
で、いよいよヒートプレス(圧力かけながら熱も加えられる、でかアイロン)で熱転写するんですが、
夢中すぎて写真撮れてなかったので、以前撮った写真で雰囲気を伝えます。
シッカリ冷まして、シートの透明台紙を剥がせばグラフィックがTシャツに移ってるんだけど、
そこでさらにクッキングシートと重ねて2回目のヒートプレスかますと、テカリが無くなってインクがかっちり食いつく。
これをやれるかどうかが、DTFプレイヤーにとっての試金石。
そして転写すること、ロンT8枚、1つのロンTに対して転写箇所が2個あるので、16回の熱転写&2度押しを乗り越え、4時間の転写祭りの末に、堂々完成した俺のハレ衣装がこれだ!!!
ホントにプロってすごい!もうフェス行ってバンドT見ても「ふ~ん。」みたいな無感情じゃいられない。
もっと大きな、そして複雑なプリントがなされて、1万超えてねぇって凄まじい。
ありがとう。まじ、ありがとう。印刷屋さま、今日はフェスです。
そして迎えたばぁちゃんの米寿祝いは朗らかな雰囲気で進み、付いた宿での宴会は思い出話で盛り上がり、
お酒も結構すすみ、普段はあまり飲まないばあちゃんもビールを飲んでいて良かった。
だが俺にとってはココからが本番。皆が酔ったところで持ち込んだアニバーサリーTを配布。
皆ペアルックすらしたことがない和風一族に「明日の朝はコレ着て集合だから」と当たり前ですよねみたいなテンションで告げる。
ハードル高いかなと不安はあったものの、そこは祭りの分かるいいやつら。
明朝バシッと羽織ってきた俺等の朝の一枚をご覧ください。
サングラスはスタイリスト私物。
俺達は会ったこともねぇ偉人よりも、愛すべきBBAの顔を着て生きていく。
ばあちゃんの得意料理はチーズ入り豚カツで、盆正月はコレが楽しみで地元に帰ってるところがあるんですが、
そんな彼女のソウルフードに敬意を評して、このシャツの背中側にはこの文字を刻みました。
これだけの人数が同じTシャツ着て動いてると、”おそろ”って言うか”運営スタッフ”感があって良かったです。
白黒にすると、よりファミリア感が出る。
ばぁちゃん米寿おめでと!
またCKBCKM(チーズ・カツ・バイ・チーズ・カツ・マスター)食べに帰るね!