FabLab SENDAI – FLATの3Dプリンタ Makerbot Replicator2で使用できる素材は「PLA」に限定されていますが、中には例外的にプリント可能なものもあります。これまでも何度か変わり種フィラメント(素材)のテストプリントの結果をご紹介してきました。
- 異種フィラメントの猫たち
銅フィラメント、真鍮フィラメント、導電性フィラメント など
- 異種フィラメントの猫たち その2
紫外線照射で発光するフィラメント、形状記憶ポリマーフィラメント など
そしてまた新たに2種類のフィラメントを手に入れたのでご紹介します!今回使用したフィラメントは、どちらもマットでツヤのない仕上がりになるというものです。
プリント温度:230℃ / 積層ピッチ:0.2mm
見てくださいこの美しさ!0.2mmピッチで積層しているとはいえ、パッと見ただけではFDM(Fused Deposition Modeling/熱溶解積層法)で製作したとは思えない非常に綺麗な仕上がりです。また、通常こういった変わり種フィラメントをプリントする際には温度調整などが必要なのですが、このフィラメントはそういった手間は一切かかりませんでした。素晴らしすぎる…!
細かい部分では積層の跡が見えやすいものの、普通のPLAのように光に反射しないのでそんなに目立ちません。更に、このフィラメントの特徴は研磨などの後処理がしやすいこと。#240程度のやすりを軽くかけるだけで上図のような積層跡は大分目立たなくなります。
しかしながら、このフィラメントは在庫の少なさが難点。メーカーのサイトでは、今回使用したIvory White Matteは現時点ではもう購入することができません…。ということで、もう一種他メーカーのマットフィラメントを試してみることにしました。
2_Matte Fiber HTPLA|高品質PLAフィラメント
プリント温度:230℃ / 積層ピッチ:0.2mm
こちらもProMatte™同様、特に調整をしていないにも関わらず非常に美しく仕上がりました。植物性の繊維の含まれており、普通のPLAに比べるとプリント後の縮みが少ないようです。
細かい部分を積層したときの仕上がりもProMatte™とほとんど同じ。価格もだいだい同じで500gあたり5,000円程度ですが、軽量とうたっているProMatte™のほうが若干軽いようです。
2つを並べてみるとこんな感じ。左がProMatte™のIvory White Matte、右がMatte Fiber HTPLAのWhiteを使用したものです。商品名のとおりMatte Fiber HTPLAのWhiteのほうが白く仕上がりました。
表面がザラついており、どちらも非常に塗装がしやすそうです。
今回ご紹介したフィラメントは通常の利用時にはまだお使いいただけませんが、ご興味のある方はぜひ一度スタッフまでお声がけください!