最近メディアで話題の3Dプリンタですが、実際に使ってみると様々な失敗に見舞われます。
例えば、材料のフィラメントがノズルから噴出されなくなる、などです。
FLATに置いてある3Dプリンタの一つであるSolidoodleは、本体背面に材料のフィラメントのロールが縦にセットされています。
フィラメントは本体背面の穴から入り、ノズルへと入っていきますが、
この様に本体横から入ってきたフィラメントがほぼ90度曲げられて、ノズルへと垂直に入っていく訳です。ここでかなり無理が生じています。
また、ノズルは前後左右に移動するので、フィラメントのロールが引っ張られたり緩んだりして巻きが甘くなり、下方向にたるんでしまいます。これがロールを外れてロールの芯に巻き付いたりすると、ノズルがフィラメントを吸い込まなくなり、フィラメントの供給がストップします。過去に2度ほど、それが原因で出力に失敗しています。
そこで、
トイレットペーパーの様に、3Dプリンタ本体の上から無理なくフィラメントを供給するための治具を開発しました。こうすることでスムーズにノズルにフィラメントが供給されるようになりました。
また、ノズルが前後左右に動くことによって発生するロールの巻きのゆるみもかなり軽減されるようになりました。3Dプリンタというとデジタルのハイテクな機械、というような報道がされているようですが、実際のところはかなりアナログな、古い車をいじるかのように扱わないといけない機械だったりします。