こんにちは、スタッフ小野寺です!

6月21日(土)に開催した『“乾漆シート”でつくるこけしブローチワークショップ』をレポートします!

 

今回のワークショップでは、県内を中心に活動をしていらっしゃるもぐら社のGonさんにご協力いただき、とても可愛らしいこけしのブローチを制作しました!ブローチの材料には、漆デザイナーであり宮城大学デザイン情報学科にてご指導されている土岐謙次さん、市内に工房を構える株式会社郷 自然工房さんによって開発・制作された”乾漆シート”を使用しています。こけしの可愛らしさと漆の艶が相まった素敵なブローチがたくさん生まれました!

 

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Gonさんには資料として、こけしに関する書籍や、小さいサイズのこけしをたくさんお持ち頂きました。一口にこけしと言ってもこんなにたくさんの表情や柄、形状のものがあるんですね!

今回のワークショップは1日に3回開催し、合計で12名の方にご参加いただきました。こけし好きに限らず、漆やレーザーカッターにご興味をお持ちの方など、幅広いバックグラウンドの方々にお集まり頂きました。

 

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▼ワークショップ1回目/6月21日(土)12:30〜

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まずは資料を参考にしながら、ブローチのテンプレートにこけしの顔を描いていきます。ここでこけしの第一印象が決まるのでみなさん真剣そのものです!顔が描き上がったらスキャナーで取り込み、レーザーカッターでの加工用データに変換していきます。

 

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データ変換中に、こけしの体に使う模様パーツを選んでいただきました。必要はパーツは6つあり、それぞれ7色ずつご用意しました。こんなに数があると、どんな色を組み合わせるか迷ってしまいますね〜!

 

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そしていよいよレーザー加工です!みなさんレーザーカッターを初めてご覧になるということで、かなり興味津々のご様子でした。どんな素材が向いていて、どのような加工ができるのかなど、たくさんご質問いただきました。

 

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レーザー加工が完了したら、まずは漆の表面に付着しているすすを拭きとります。その後台座にパーツをのせていき、ブローチ用のピンを付ければ完成です!

 

それでは1回目にご参加いただいたみなさんの作品をご紹介します!

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基本のかたちは同じですが、可愛らしいものからシックなものまで、様々な作品ができあがりました。作品の見せ合いっこができるのもワークショップの楽しいところですね!

 

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▼2回目/6月21日(土)14:00〜

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2回目にご参加いただいたみなさんにも、まずはこけしや乾漆シートについてのご説明をさせていただき、その後は早速顔のイラストをお描き頂きました。

 

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Gonさんにこけしに関する豆知識をお教え頂きながら、和気あいあいとした雰囲気でワークショップは進んでいきます。

 

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パーツのすすを落とすと一気に艶がでてきます。彫刻加工を施した部分は、乾いた布で押さえるように拭くと余計なすすを落とすことができます。

 

そして2回目にご参加頂いたみなさんの作品がこちらです!

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こちらもまた素敵な作品ばかりです!色違いでまた作りたいというお声もありました。確かに、ひとつだけじゃなくてたくさん並べたら可愛らしさが増しそうですね〜!

 

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▼3回目/6月22日(土)15:30〜

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3回目の参加者さんはお二人ともこけしにかなり興味をお持ちのご様子で、かなりじっくりご覧になっていました。

 

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アイディアが固まったところで、実際にイラストに起こしていきます。お二人ともサラサラと顔を描かれていました。

 

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3回目にご参加頂いた鈴勘さんは、福島県会津若松市にて「鈴勘漆器店」という漆器問屋を営んでいらっしゃいます。今回、漆を用いた新たな商品を開発したいということで、このワークショップにご参加されたそうです。商品に関する新たなアイディアをお話頂き、私達も大変刺激を受けました!

 

それでは3回目にご参加いただいたお二人の作品をご紹介します!

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元々あるこけしを元にしたもの、パーツをカツラに見立てたものと、対照的な作品ができあがりました。付けているだけで話が弾みそうですね!

 

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今回のワークショップは、「こけし」「乾漆シート(漆)」「レーザーカッター」という3つのキーワードが元に企画をしました。キーワードを一つに絞らず、複数設けることによって、様々な目的をお持ちの方があつまります。そして、お互いに持っている知識を共有し合うことで、一人では知り得なかった情報や分野に出会うことができるはずです。このように誰か他の人と場を共有し、幅広い分野とコラボレーションすることによって、新たなアイディアが生まれるのではないでしょうか。

FabLab SENDAI – FLATでは今後もどんどんワークショップを実施していきますので、今回はご都合が合わなかった方も、次回はぜひご参加くださいね!

ご参加いただいたみなさん、もぐら社Gonさん、本当にありがとうございました!