FLAT BLOG

2014.12.9

FUJIMOCK FES 体験記

どうもスタッフの大網です。

ホールアース研究所 × FabLab Kamakura × 若手木こり集団主催の山籠り系イベントFUJIMOCK FESに参加してきました!

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FUJIMOCK FESとは?

富士山(FUJI)の間伐材で、アイデアをかたちに(MOCK-UP)するフェスティバル(FES)

 FUJIMOCK FESは、FAB x FOREST (生活と森) の新しい関係の構築を目指しています。

富士山の麓の森に入り素材の循環を生態系から考え、木こり体験、フィールドワーク、観察、スキル向上など総合的に学び、約半年かけてアイデアをカタチにしていきます。森に関わる人、都会で暮らす人、木こり、猟師、エンジニア、プログラマー、デザイナー、職人などジャンルを横断し世代を越えて様々な人が集います。木と向き合い、最新技術からアナログ工具まで駆使しながら、思いっきり試行錯誤できるプログラムです。

(FUJIMOCK FES 公式サイトより)

というわけで、木を切り倒し、何かに作り変える工程を全部自分でやるというイベントなのですが、
先月の頭に富士山の麓で木こりさん達と一緒に木を切ってきました。

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会場となったのは田貫湖ふれあい自然塾。主催のホールアース研究所さんの運営する自然学校です。他にも全国から猟師さんたちの集まる”狩猟サミット”を開催したりと自然と面白い形で向き合っている団体です。

何はともあれ、木を切りに行くのが今回の目的。天候が崩れるとの予報もあり、挨拶もそこそこに森へ出動!

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森に到着、伐採予定の木を前に木こりさんから切り倒し方についてのレクチャー開始。
木の大きさ、場所、倒す方向、色んな要素を考慮してそれに合った方法を選びます。

まずは、木こりさんがお手本を披露。

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チェーンソーを使い、軽々と一本倒しました。
ちゃんと狙った方向に木が倒れるのは、流石プロの技!

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切り口を見てみると、あえて全部切断せず部分的に繋がっているようにしてます。
こうすることで、この部分を中心に木が倒れるので方向をコントロールしやすくなるんだそう

お手本を見たあとは、自分たちの番!
チェーンソーではなくノコギリで伐採に挑戦します。

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まず片側から1/3程度切込みを入れます。この切り口が倒れる方向をコントロールします。

次に木にロープをかけます。倒す際にこのロープを引っ張るのですが、テコの原理で掛けるところが高ければ高いほど
少ない力で倒すことができます。ロープを振って高い位置に移動させていくのですが、はじめはなかなか思うように上がりません。

せーの
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っしゃ!
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あがった!

ロープが上がったら、先程切れ目を入れた反対側からノコギリで切れ目を入れていき、
お手本のように部分的につながったところを残しつつ、ロープを引っ張り倒します!

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下準備をしっかり行ったのが功をなして、あっけないくらいストンと倒れてくれました。

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切り口もお手本に似たような形になりました。

運びやすくするため、倒れた木の枝を手早く刈り取っていきます。
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木から切り分けられた丸太をトラックに運び終わった後、
木こりさんが残った切り株に一番高い位置にあった枝を挿しました。

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これは、木に感謝の意を示すために続けられてきた木こりさん達の習慣。
FUJIMOCK FES中はこういった山と向き合うための古くからの知恵や伝統に触れることが多く、
自然と真正面から向き合う彼らが編み出した考え方は非常に興味深いものでした。

森から自然塾に戻った後は、木こりさん達の仕事道具についての説明がありました。

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実際に装備してみると、道具も時代と共に進化していることが分かります。

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森から持ってきた、色んな木材の形を見てさらに素材への理解を深めます。
それぞれ森の中でどう過ごしてきたかが木の形に反映されるとは木こりさんの談。

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1日目の終わりは、おいしい夕食を食べつつ、参加者同士が普段の活動を発表しました。
今回参加したファブラボ仙台、浜松北加賀屋はgoogle Hangoutで各ラボにいるメンバーと会場をテレビ電話で繋いで作っているものや力を入れている活動を発表!僕もファブラボ仙台代表としてFLATにいたメンバーと前に立ちました。

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宴も落ち着いた頃、木こりさんが切り出したばかりの生木で火をおこすというので見学。
チェーンソーで丸太に切込みを入れ、その中に火種を入れます。

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水分を含んでいる生木は燃えにくい、という予想を覆し予想以上によく燃えました!
さらに、驚異的なのは炎の持続時間で約二時間、安定した火力で燃え続けました。
外側は燃えずに残るので、やかんや鍋を上に置くこともできて便利です。

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調度よい加減の炎を囲んで1日目終了です。

 

 

2日目の朝は林業のサイクルについて皆で学びました。
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ホワイトボードに書かれた、
植える → 育てる → 伐る → 使う
という循環。言葉で表してしまえば簡単だけれど、扱う木によっては何十年、何百年でこの流れが一巡するのが林業であり、
今育てている木が自分の子供または孫以降の未来の世代によって伐られるという木こりさんの話とスケールの大きさに驚きました。

2日目、最終日は森から運んだ丸太を具体的な素材の形に切り分けていきます。

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作業中、見慣れない道具を装着したチェーンソーが登場。

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丸太を横に並べて、

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その上に置いて、

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ガーっと

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ガガガーっと、
丸太から板を切り出すための装置でした。

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これを使って、角材も切り出せます。

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木こりさんの協力で様々な形の木材を工房に持って帰ることができました。

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もちろん、ここで終わりではなく現在FabLab SENDAIにて木を乾燥させつつ、来年3/28の発表に向けてこれを使って何を作るかアイデアを練っています。
富士山の麓から届いた、多種多様な木。
すでに何個か案は出ているものの、僕だけでこれを全部使いきるのは難しい!
そこで、この素材を使って何か作りたい人、素材の形を見てアイデアを出してくれる人、ただ木を見たい人募集中です!
心当たりのある方は工房まで。

発表会まで、この木材達がどう変化していくのかもブログやFacebookページで定期的に紹介していく予定なのでチェックしてみてください。それでは!

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