現在Westin Hotel Sendaiで開催されている”The Westin Art Showcase”にて、デザインマトカ 遠藤氏が監修、FabLab SENDAI – FLATが設計・制作をした「Cornwall」という作品が展示されています。レーザーカッターや3Dプリンタなどのデジタルファブリケーション機器を用いて、遠藤氏が旅したコーンウォール地方の海を表現させていただきました。

The Westin Art Showcase Exhibition vol.13
遠藤和紀「matka(マトカ)-旅-」
会  期:8月22日(土)~9月29日(火) 12時~17時
会  場:ウェスティンホテル仙台 1階
     The Westin Art Showcase
入  場:無料

本展では旅をテーマに、遠藤氏自身があたためていたアイデアを形にした作品をご覧いただけます。たとえば、「Gradations(グラデーションズ)」は、様々な風景にひそむグラデーションをグラフィカルに捉え直すシリーズです。“海、空、水の自然の色の移り変わりを水平に切り取ると形の向こうにあるひとつの本質が見えてくる”と考える遠藤氏ならではの作品です。この他にも、独創性にあふれた様々なグラフィック作品をご覧いただけます。
さわやかな風に感性も高まる秋、遠藤氏によって生み出される深い世界観に触れることのできる展示へ、この機会にぜひお越しください。
http://www.westin-sendai.com/news/showcase.html

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SNSなどでは既に動画付きで告知をさせていただいておりましたが、今回は制作の様子をご紹介させていただきます。
遠藤氏のお声がけで集まってくださった東北芸術工科大学の学生さんやご友人の方々にご協力いただき、約5000個のパーツを組み上げていきました。もちろん、パーツの作成にはFabLab SENDAI – FLAT にある機材を使用しています。今回は、レーザーカッターでMDF板を切断加工し、3Dプリンタでパネル部分を出力しました。

<使用機材>
レーザーカッター:trotec speedy 100
3Dプリンタ   :MakerBot Replicator 2

作業時間短縮のため、レーザーカッターで切り出したMDF板を組み合わせて立体的なパーツを制作する場面もありました。ラボの片隅で毎日地道に組み立てていたパーツたちはこの作品のためだったのです。

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大まかなパーツが組みあがったら、軸となる鉄パイプに17個のドラムを通していきます。その後、コーンウォールの海の色に塗装したパネルをはめ込みます。海のグラデーションについては、遠藤氏監修のもと、スタッフ小野寺が一色一色塗料を配合していきました。これまで、3Dプリンタで出力した作品の塗装は悩みどころでしたが、モデリングペーストとアクリル絵の具を混ぜてペイントナイフで塗るときれいに仕上がるようです。またひとつ、勉強になりました。

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「Cornwall」の展示は、来週9月29日(火)までとなっております。
まだご覧いただけていない方は、ぜひぜひWestin Hotel Sendai に足をお運びください(´▽`)ノ