こんにちは、スタッフ小野寺です!

 

以前「アクリル板でなにつくる?−オーブントースターで実験編−」として、アクリル板の加工実験の様子をご紹介しました。

今回はスタッフだけでなく、メンバーのみなさんと一緒にアクリル板の加工実験・勉強会を行ないました!

 

当日は、ろうそくの火を使ってアクリル棒を伸ばす方法や、

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真っすぐにカットされたアクリル板を垂直に溶着する方法、

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アクリルのパーツを染色する方法などについて情報交換を行ないました。

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アクリル加工の実験を行なっていくうちに、ある小技が発見されました!その小技を使ってつくられたものがこちらです。

この写真を見ただけでは、いったい何がすごいのかが分かりにくいですが…

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これ、実は青と黄色のアクリル板を“接着”して作られているんです!

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アクリル板同士をくっつける場合、アクリル板を液剤で溶かして貼り合わせる“溶着”という方法をとることがほとんどです。ただこの方法の場合、広い面同士をくっつけようとすると気泡が沢山入ってしまうことが多く、かなりコツが必要です。また、接着剤やボンドなどで“接着”した場合、接着面が白くなってしまったり、簡単にはがれてしまうこともあります。

この問題を打破すべく、“溶着”よりも簡単で綺麗に仕上げることのできるアクリル板“接着”方法を考えました!

 

今回使用したのは、UVレジンライトとジェルネイル用のコーティング剤です。(ラボにUVレジンが無かったので、コーティング剤で代用しました。)

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たったこれだけですが、かなり綺麗に接着することができました。また、この方法を使ってどんなことができるのか、実験を兼ねてつくったサンプルがこちらです。左から順に、MDF、和紙、布、フェルトを透明アクリル板と接着したものです。

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MDFはとても綺麗に仕上がりましたが、フェルトは接着面に気泡がたくさん発生してしまいました。布、和紙を使用したものは、コーティング剤がよく染み込んだため、ものによってはまだらになったり、色がやや濃くなってしまうようです。
(※溶着に比べると、この接着方法は強度が低い可能性がありますので、用途に応じて使い分ける必要があります。)

ここから更に曲げ加工や染色やレーザーカットをすることで、作ることのできるものの幅がどんどん広がっていきそうですね!今回つくったサンプル作品は、ラボで全てご覧いただけます。UVライトの貸出も行なっていますので、ぜひ一度チャレンジしてみてくださいね!