FabLab SENDAI – FLATでは、自分に合ったデジタルテクノロジーとの付き合い方や使い方を見つけるためのレクチャーシリーズ『TOPPING』を開催します。自分のやりたいことをソフトウェアやマシンの機能に無理やり合わせるのではなく、興味や好奇心を起点としてテクノロジーと付き合っていく。その一歩を踏み出すための短期集中型オンライン講座です。
〈『TOPPING』についてはこちら:https://fablabsendai-flat.com/2020/08/08/topping_info/

様々なデジタルテクノロジーを学習できるメインクラスは、5つのコースで構成されています。
今回は、『Controllig by Digital:デジタルテクノロジーを使った動きの設計・制御コース』の内容を詳しくご紹介します。


なにを学べるの?

『Controllig by Digital』コースでは、電気回路についての基礎知識や、小型マイクロコントローラー「Arduino(アルドゥイーノ)」を用いた電子工作とプログラミングを学びます。(今回は動きの設計や制御に特化したクラスとなります。)

 

Arduinoとは?

Arduino IDEというソフトウェアで制御可能な小型マイクロコントローラーで、独自言語の「Arduino言語」というプログラミング言語を用います。
Arduinoにはたくさんのピンがついており、そこに電気を流したり、入ってくる電気信号を読み込むことで、LEDを光らせたりモーターをコントロールするなどの制御を手軽に行うことが可能です。また、パソコンからプログラムを読み込ませることで、Arduinoにつないだパーツ同士を連携させることもできます。

Arduinoでのプログラム記述〜ボード上のLED点滅までのデモ映像がこちら。(英語)

今回の「Controlling by Digital」コースでは、Arduinoにモーターを接続し、プログラムによって回転数などを制御するという内容に取り組みます。

 

Arduinoの活用事例

以下のページでは、世界中のArduinoユーザーから投稿された作品やプロジェクトを見ることができます。
https://create.arduino.cc/projecthub
https://www.instructables.com/contest/arduino2020/

作品そのものはもちろんですが、なにかを作るための道具作りにArduinoを活用する方も。
https://www.instructables.com/id/Arduino-CNC/

こちらは、木材などの板状の素材を切削加工するためのCNCマシンだそうです。

FLATでも以前、Arduinoを使っていくつかの作品を作りました。
そのひとつが『色即是空空即是色パタパタ』です。

シルバーの棒に取り付けられたモーターを作品下部のArduinoで制御して、白いパーツをパタパタ動かしています。

他にも、『和紙を漉くための“簀(す)”を編むための道具』という作品も制作しました。
https://fablabsendai-flat.com/2016/08/29/fabacademy2016_fin/
余談ですが、Arduinoはオープンソースハードウェアと言って、必要な部品や回路図が公開されているため、自作することも可能です。上記の作品制作時には、KawaiinoというオリジナルArduinoを制作して使用してみました。


プログラミングや電子工作初心者の方にお勧めのコースです。「パソコンにあまり慣れていない…」という初心者の方も大歓迎ですので、これから新しいことにチャレンジしたい方、ご自身の作品の幅を広げたいという方はぜひご参加ください!
〈お申し込み方法等はこちら:https://fablabsendai-flat.com/2020/08/08/topping_info/