FabLab SENDAI – FLATでは、自分に合ったデジタルテクノロジーとの付き合い方や使い方を見つけるためのレクチャーシリーズ『TOPPING』を開催します。自分のやりたいことをソフトウェアやマシンの機能に無理やり合わせるのではなく、興味や好奇心を起点としてテクノロジーと付き合っていく。その一歩を踏み出すための短期集中型オンライン講座です。
〈『TOPPING』についてはこちら:https://fablabsendai-flat.com/2020/08/08/topping_info/

様々なデジタルテクノロジーを学習できるメインクラスは、5つのコースで構成されています。
今回は、『Cutting by Digital:デジタルテクノロジーを使った切断加工コース』の内容を詳しくご紹介します。


なにを学べるの?

『Cutting by Digital』コースでは、ドローイングソフトウェア「Inkscape(インクスケープ)」を使い、ベクター画像の作成方法を学びます。また、 授業で作成したベクター画像を用い、レーザーカッターやカッティングプロった等のデジタル 工作マシンでの加工実験も行います。(スタッフが加工し、後日参加者へお渡しします。)

 

Inkscapeとは?

ベクター画像を作成可能なドローイングソフトウェアで、誰でも無料で利用することができます。

パソコンで作成可能な2Dデータ(平面的なグラフィック)は、「ラスター画像」と「ベクター画像」の2種類に分類可能です。「ラスター画像」とは、写真などの複雑な画像の表現に用いられる形式で、ピクセルと呼ばれる格子状のドットの集合によって成り立っています。(jpgやpng、gifなどの形式で保存されている画像はラスター画像です。)
これに対し、Inkscapeで作成可能な「ベクター画像」とは、アンカーと呼ばれる複数の点の位置と、それを繋いだ線などを数値データの集合体として表現したものです。「ラスター画像」との一番の違いは、拡大縮小をしても画像データが劣化しないということです。

Inkscapeでの画像作成のデモ映像がこちら。


今回の「Cutting by Digital」コースでは、この「ベクター画像」を用いて、デジタル工作機器での様々な素材加工方法を学んでいきます。

 

Inkscapeの活用事例

フリーランスデザイナーのNickさんによるInkscapeのチュートリアル動画では、ロゴなどの作成方法だけでなく、ちょっとした使い方のコツなども紹介されており、非常に勉強になります。
https://www.youtube.com/c/LogosByNick/

また、以下のページでは世界中のInkscapeユーザーから投稿された作品や拡張機能が公開されています。
https://inkscape.org/gallery/


 

いわゆるお絵かきソフトではなく、設計も可能なドローイングソフトを使えるようになりたい!という方にお勧めのコースです。「パソコンにあまり慣れていない…」という初心者の方も大歓迎ですので、これから新しいことにチャレンジしたい方、ご自身の作品の幅を広げたいという方はぜひご参加ください!
〈お申し込み方法等はこちら:https://fablabsendai-flat.com/2020/08/08/topping_info/