これまで2回に渡り、UVプリントのインクの出方を調べてきました。

【やってみた】UVプリンタでの淡色プリント問題について
http://fablabsendai-flat.com/2017/10/18/uvprint_test_01/

【やってみた】UVプリントのインク濃度を変えてみる
http://fablabsendai-flat.com/2018/06/20/uvprint_test_02/

UVプリントは、様々なものにプリントすることが可能と言われていますが、なかにはインクが定着せずに剥がれてしまう素材もあります。

今回使用したのは、こちらの陶器質のタイル。表面がカラスコーティングされたような、ツヤっとした質感のタイルです。

 

プリントをしてみたものがこちら。表面が平滑なのでとても綺麗にインクがのっているように見えます。

 

が、タイルにCMYKインクのみでプリントをしたものをアルコール入りのウェットティッシュで拭いたところ、上の写真のようにインクがとれてきてしまいました…。プリント直後でまだインクが柔らかいからかな?と思い、1週間程度時間を空けてからまた拭いてみましたが、はじめと同じように剥がれてしまうという結果に。
今回のタイルもそうですが、以前『バルカナイズドファイバー』という素材にプリントをした際にも同じような結果になってしまったことがありました。そちらの場合も、ただの水で湿らせたティッシュで拭いても剥がれることはなかったので、アルコール成分が反応してしまったのかもしれません。

 

こちらは同じタイルですが、ベースとしてタイル全体にホワイトインクを1層だけプリントしてから、CMYKプリントを行ったもの。ホワイトインクはタイルとの相性が良いのか、ウェットティッシュでは剥がれることがありませんでした。

 

もっと色々なパターンで比較をしてみようと、こんなものもプリントしてみました。全てベースにホワイトをプリントし、その上にCMYKやホワイト、グロスインクでプリントをしています。

今回はどれもウェットティッシュでは剥がれなかったものの、爪でひっかくとポロポロとインクが剥がれてしまうものばかり。更にグロスインクを重ね塗りしたものに至っては、プリント部分に気泡が発生し、縮むように剥がれてきてしまいました。

 

UVプリンタのメーカーによっては、インクを定着させやすくする「プライマー」という溶剤を使用できるものもありますが、FLATのUVプリンタにはそういったオプションはありません。現段階での対処法としては以下のことが考えられます。

(1) プリント面全体に、ベースとしてホワイトインクを1層プリントしておく。
(プリントする図柄の下にだけホワイトインクをプリントするより効果的)
(2) グロスインクは使用しない。
(3) なるべくインクの盛りは薄くする。

これはあくまで、『FLATのUVプリンタで陶器質のタイルにプリントする』場合の対処法です。とはいえ、強い力で引っ掻けばインクは剥がれてきてしまいます。本当にしっかりとインクを定着させてたいのであれば、『陶器質』ではなく『素焼き』のタイルを使用するのがベストです。

こちらのサンプルはラボでご覧いただけますので、ぜひプリント時の参考にしてみてくださいね。