FabLab SENDAI – FLATの3Dプリンタ Makerbot Replicator2で使用できるフィラメント(素材)は「PLA」に限定されていますが、現在はPLAに木粉や金属粉などといった様々な材料を加えたものや、PLAではなくとも例外的にプリント可能なものもあります。
これまでテストを行った素材についてはこちらをご覧ください。

今回は、造形物のかたちをプリント後に変えることのできる2種類のフィラメントをテストしてみました。

1_“感温性”フィラメント(ユニチカ株式会社)

プリント温度:220℃ / 積層ピッチ:0.2mm

見た目は普通のPLAでプリントされた造形物となんら変わりませんが、このフィラメントの面白いところは「造形後に人肌やお風呂の湯温など安全な温度で温めると柔らかくなり、形状を自由に変更可能」なのだということ。

(左:出力したままの猫/右:温めて変形させた猫)

試しに家庭用ドライヤーを軽く当ててみたところ、3秒ほどでにあっという間に柔らかくなりました。柔らかくなるといってもドロドロに溶けてしまうというわけではなく元々の形状は保たれたままなのに加えて、冷めてからも柔らかさがある程度は続くため、焦らずに作業できそうです。また、造形物自体はほんのり温かい程度なので、ヤケドの心配が少ないというのが嬉しいですね。

 

2_PolyFlex™|フレキシブル3Dプリンティング・フィラメント

プリント温度:230℃ / 積層ピッチ:0.2mm

こちらはもはや懐かしさすら感じる「フレキシブルフィラメント」です。その名の通り、フィラメントそのものが柔らかいため、出力された造形物も柔軟に曲げることができるというもの。
しかしながら、素材がノズルから押し出しにくいため非常にプリントが難しく、4年前に購入したままお蔵入りさせていたのでした…。このままだと宝の持ち腐れになってしまうと思い、久しぶりに引っ張り出してテストしてみたところ、あっけなくプリントできてしまいました。

若干抜けができてしまってはいるものの、他の特殊フィラメントと比べたら全然綺麗な仕上がりです。もちろんぐにゃぐにゃ曲がります。これは面白いわ〜!(4年越し)

 

造形後にも変形が可能となると、作ることのできるものの幅が一気に広がりますね!
今回ご紹介したフィラメントにつきましては在庫分に限り通常料金でお使いいただけますので、ご興味のある方はぜひスタッフにご相談ください!