おニューなマシン買いました

どうも、スタッフ大網です。
突然ですが、今年の春のはじめに個人で新しい工作マシンを買ってみたんです。
Shaper Origin(以下、Origin)というもので、公式説明動画がこちら↓

デザインしたデータを入れ、手で本体を動かすと微妙なブレを補正しながら、デザインどおりに素材をカットしてくれる!
という、文字で説明すると魔法かよ!とツッコミをいれたくなるような感じのツールなのですが。今回はOriginを買ってから2ヶ月間経って、分かってきた”良さ”を語っていきたいと思います。

なんせコンパクト

こういった CNC ルーターと言うと、普通は大きめのテーブルぐらいのサイズになることが多いのです。

従来のCNCルーター (Photo by Hiroaki Imaoka)

一方、Originは一人暮らし用の炊飯器サイズなので工房内での置き場所を選ばずまた持ち運びもしやすいです。だからといって加工できる素材のサイズが小さくなるわけではなく 大きなもので2m x 4mの合板を削ること出来ます。
 今までは CNC のワークショップと言うと開催場所に CNC ルーターが設置されていることが前提条件だったんですが、Originを持っていればもともとそういった機材を持っていない工房にも持ち込んで、木工の小物•家具作りワークショップができちゃうんです!

なかなかの精度

Originは素材にあらかじめ貼った専用テープの模様を目印にして、それをカメラを通して見ることで自分が削ってる位置を認識しています。これはスマホのカメラである模様をとるとその上に CG のキャラクターが出現するようなアプリで使われている AR 技術と非常によく似たものなんですが、実際に自分が使うまで加工精度に不安がありました。ただ実際Originで素材を切ってみると想像以上に寸法通りにパーツが仕上がるそれも別々のバーツのジョイント部分がきつくもなくゆるくもなくジャストフィットするようにカットできました!もちろんより高級な CNC ルーターの方が精度は良いですが、この価格とサイズで ここまでできるのは凄まじいの一言。FLATのロゴを掘ってみたんですが、キレイに形が出ています↓

相棒感がすごい

Originは自分で移動することができないので、人間が動かしてあげる必要があるんですが、個人的にはこれがこのマシンのめんどくさいところであり、かつ優れているところでもあると思います。普通 CNCマシンは、削り始めたら作業が完了するまで作業自体は機械に任せられるんですが、Originは自分で素材全体を移動することができないためユーザである人間に動かしてもらう必要があります。なので作業中はずっと人間がOriginを握り、つきっきりでカットを共に行うことになります。このおかげで、Originのボディは通常のCNCルータのように大きくならず、かつ価格も抑えることができているのですが、やはり長時間のカットとなると面倒だなと感じる事も正直ありました。そう、実際に使ってみるまでは…

自分でマシンを動かしてみて感じたのは、まず木の硬さやドリルの振動が直に手で感じれるという事。あたり前のことなのですが、普段稼働中のマシンに触れたことがない(触れちゃいけない)自分にとっては新鮮なことで、この感覚を元にもっと早く動かさないととかマシンの刃が悪くなってきているという情報が直感的に分かりました。あと、切るべきルートから外れたり、フリーハンドゆえの手ブレはOriginが細かく動いて補正してくれるのですが、そのかわりユーザである僕もOriginが切りやすいように動かしてあげたり、位置を認識しやすいようにテープが見やすい位置にOriginのカメラを向けてあげると結果が良くなったりするんです。この互いを気遣ってあげてうまくいく感じに、Originを相棒と感じざるおえないし、Originも完全に僕のことバディだと思ってくれてると思います。(かわいいヤツです。)

愛は細部に宿る

 まぁ、僕の個人的な感情は置いておいて、このマシンに愛着を持たせるっていうのは良い道具•プロダクトの大事な要素で、特に工作マシンは愛着を持たれることでユーザは多少のバグやエラーを許し、むしろ何でそんなことが起きるのか相手(マシン)を理解しようとします、そしてそれがマメな献身(メンテナンス)につながるというわけです。そして愛着をもたせるためには、可愛い声で話すとか見た目がフワフワしてるとか愛玩動物的なアプローチ以外にも色々やり方はあるのですが、Originはどうしたらユーザが一番使いやすいかをしっかり考えている→こちらを気遣っているのが実感できる為に愛着が湧くタイプですね。具体的にいくつかその要素を書いていきます。
 まず、Originを使う上で一番見る操作画面なんですが、ここの情報の表示がスッキリと見やすく、今必要な情報だけを厳選して表示し、それ以外の情報は呼び出すまで隠されています。UI(ユーザーインタフェース)•UX(ユーザーエクスペリエンス)をかじったことのある人なら、この難しさが分かると思いますが、簡単なようでとても難しい部分がしっかり作り込まれており、このおかげでスマホサイズの画面でも、次にやるべきことがひと目で分かるようになってます。

 CNCルータの設定には気を使う部分が多く、これが加工中にミスしやすい原因にもなるのですが、Originはユーザがミスしそうになると警告やエラーメッセージを表示してくれます。また、カットするべきコースを外れると自動的にドリルの刃を引き上げて余分な所を削らないようにしてくれたり、きれいに切れる方向にしか刃が進まないようになっていたりと、予めユーザがしそうなミスに予防策が用意いて、それを適切なタイミングで教えてくれます。

 小難しい事を並べてしまいましたが、あとは何よりもこの見た目!

メカメカしいというよりは、むしろ親しみやすい白物家電のようなシンプルなケーシングで適度な重量のボディに握りやすいハンドルがついており、

前面にはShaper Originのロゴが配備されています

メンテナンスのしやすさを考慮し、削った粉塵が溜まりそうな場所が掃除しやすいよう各部が簡単に取り外せるようになっています

どうですか?!まさに、玄人はもちろん、切削加工って音も大きいし何か怖そうっていイメージをお持ちの初心者まで使えるモテ!モテCNCルータですよ!

……

.

失礼、少々取り乱しました。

ユーザー同士の情報交換が熱い

 Origin製品自体が良くても、やはり機材トラブルや質問があった時に頼れる場所は欲しいですよね。そこでOriginにはオンラインのユーザコミュニティが用意されていて、エラーの解決方法を聞いたり、自分の作品を発表したり、実験的な使い方を相談することができるようになっています。現在Shaperは第2期生産を終え、すでに多くのユーザがこのコミュニティを通して情報交換をはじめており、トラブル相談やデザインについての質問などが盛んに議論されています。コミュニティにはユーザだけでなく開発側のShaper Originスタッフも参加しているため最新の開発状況や、細かいアドバイスも見ることができるのでついついコミュニティページを見てしまうというウマい作りになっているのです。

いまだUS国内のみ発送

 そんなShaper Originなのですが、残念ながらまだUS国内のみの発送で他国への発送は受け付けておりません。私は米国在住の方の助けを借り、中継していただくことで入手することができました。ただ、Shaper側も将来的にはUS国外への発送も視野に入れている、と公式ページにて述べてはいるので、いましばらく待ちましょう!

体験会やります!

今回の記事と連動して、Shaper Originを体験するイベントを開催したいと思います。
場所はもちろんFabLabSENDAI – FLAT。Originは今のところ工房の機材として貸し出す予定はまだないのですが、工作機械の進化を是非実際に見ていただけたらと思います。気になる方は下のバナーかこちらのリンクから!
お待ちしております!

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Shaper Origin体験イベント『Shaper Origin Demo Day』
期日:2018年5月3日 15:00 – 17:00
場所:FabLabSENDAI-FLAT
(〒980-0811仙台市青葉区一番町2-2-8 IKIビル 4-1)
参加費:無料
お問い合わせ : FabLabSENDAI – FLAT(担当:大網)
E-mail info@flatjp.com
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