FabLab SENDAI – FLATでは、近隣大学さんでの出張ワークショップや講義を度々行っています。
今回は、東北工業大学さんにてレーザーカッター活用スキルの向上を目的としたワークショップを開催しました!

課題の要件はこちらのとおり。建築学科の学生さんがメインの参加者となるだろうとのことだったので、ストローを組み合わせて人が入れる空間を作ることにしました。

課題を発表してから3週間かけて形状を試作。その後途中に1度エスキスを挟み、バリエーション豊かな作品が出揃いました!

 


 

まずはこちらの作品から。ストローのしなりを活かした、竹細工を彷彿とさせる形状が美しい作品です。

X字のようなパーツで壁面を形成し、天井付近はY字や突起数の多いパーツが使用されています。組み合わせによっては球体やサボテンのような形状も作成可能ということで、とても好奇心がくすぐられますね。

 

 

こちらのチームは、子供が入って遊べる空間をテーマに作品を制作。トンネルのような形がユニークです。

ペグのように先端が尖った形状をしているため、地面に固定させることができます。ストローの蛇腹部分も使用しているため、それを活かして形状を変形させることも可能だそうです。

 

 

石造りの橋のようなこちらの作品は、最終課題発表の前日に飛び入り参加された学生さんによるもの。

角度のついた2種類のT字型パーツが用いられており、最終的にはこのストローからできたブロックをいくつもつなげて、円筒形の空間を構成したいとのことでした。どんな空間に仕上がるのかとても楽しみです。

 

 

学生さんの作品に加えて、せっかくの機会なのでFLATスタッフもそれぞれ作品を制作することに。

 

大網が制作したのは、ハニカム構造だったり立方体が積み重なった構造だったりと、位置によって形状が異なって見えるという作品。

前後左右全ての方向に空間を広げていきやすくするために、パーツ自体を立体的な形状にしています。ブロックを組み立てるように形状をつくることができるので、空間だけではなく様々な造形物の制作にも使えそうです。

 

 

小野寺は折り紙からヒントを得た円筒形の構造体を制作。こちらには2種類の長さのストローと1種類のパーツを使用しています。

カットしたパーツを一部曲げることで立体的なパーツに仕上げているのがポイントのひとつ。これによってストローの接合部が互い違いになり、非常に強度のある構造体となりました。

 


 

レーザーカッターはあくまでツールのひとつであり、それ以上に「どんなものを作るか」を考える力や、それを叶える技術 ・デザイン力が重要です。これを機に、マシンをうまく活用しながら、これまでの枠を超えたものづくりにどんどんチャレンジしていってください!

みなさんおつかれさまでした!