こんにちは、スタッフ小野寺です!

株式会社郷自然工房 工房長の佐藤和也さんにご協力いただき、3月7日(土)『はじめての拭き漆(ふきうるし)Vol.1 〜学びの会〜』を開催しました!(イベント詳細はこちら:http://fablabsendai-flat.com/event/fukiurushi_15030721/)

漆塗りというと、お椀や箸などに施された艶のある質感を想像される方が多いかもしれません。ですが、艶のある仕上げ方はひとつの技法にすぎず、用途によって様々な表情を持たせることが可能です。その中でも今回は、木材の表面に漆を擦り込むように浸透させていく“拭き漆”という技法にフォーカスしていきます。

 

今回の学びの会では、漆(うるし)に関するレクチャーのほか、佐藤さんによる“拭き漆”の実演を行なっていただきました。

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はじめに、木地(塗装をする前の白木のままの器物など)にやすりをかけていきます。このときに、表面の毛羽立ちを落とすだけでなく、辺に丸みを持たせるなどの形状の調整を行ないます。木目に沿ってやすりをかけていかないと、余計に毛羽が発生してしまうので注意が必要です。

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次に漆の準備をします。“生漆(きうるし)”を適量作業板の上にとり、ヘラを使ってテレピン油と合わせて木地に塗りこみやすいかたさにしていきます。“生漆”とはウルシの樹木から採取したばかりのものに近い状態の漆のことで、元々はミルクティーのような色ですが、空気に触れると徐々に暗い褐色に変化し硬化がはじまるので、漆を扱う作業には丁寧さだけではなくスピードも大変重要です。

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漆のかたさは使用する木地の木材の種類によって異なります。今回は漆を吸い込みにくい“欅(けやき)”の木地を使用したので、テレピン油はほんの少量加えて、溶けたチョコレートのようなかたさにつくりました。

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そうしたら、この漆を“ケーク紙”と呼ばれる紙に含ませ、木地の表面にすり込むように塗っていきます。“ケーク紙”は他の拭き取り用紙に比べて繊維が長いため、ほこりがつかづに綺麗な仕上がりになるそうです。左手で木地を回転させながら、まずは内側部分に漆を塗ります。一気に木目がはっきりしてきますね!

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外側部分にも塗っていきます。このとき、漆が塗られた部分は非常に滑りやすいので、木地を下に置きながら作業をしたほうが安全です。

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木地全体に漆が塗られたら、綺麗な“ケーク紙”で表面を拭いていきます。余計な跡が付かないよう、“ケーク紙”で包むように持ちます。

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漆の拭き取りが完了したら完成です!今回は、計3回“拭き漆”作業を行なって木地に深みのある色と艶を与えていきます。

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“拭き漆”を1度だけしたものと元の木地を比較すると、こんなにも木目の見え方に違いがあります。艶を持たせた漆塗りの技法では、漆そのものの美しさを見せることが目的とされていましたが、“拭き漆”は木地の木目をより美しく見せるために行なわれる技法なのだそうです。

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次回3月21日(土)に開催される『はじめての拭き漆Vol.1 〜実践の会〜』では、以上の作業を一通り体験していただくほか、更に3月22日(日)〜30日(月)までFabLab SENDAIにて2回まで“拭き漆”作業を行なっていただくことが可能です。(要予約)

漆には高い天然の抗菌作用があり、非常に衛生的で、お子様やアレルギー体質をお持ちの方にも安心してお使い頂けます。ぜひ職人さんにご指導いただきながら、手作りの漆器で食卓に花を添えてみませんか?

みなさまのご参加をお待ちしておりまーす( ´ ▽ ` )ノ

 

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 〈2〉実践の会(体験会)

日 時:2015年3月21日(土)13:00-16:00(申込締切:3月14日(土)10:00)

定 員:10名(小学生以上対象)

参加費:拭き漆体験料3回分 ¥4,500+木地代(箸 ¥310、器類 ¥1,700〜)

内 容:器の研磨・拭き漆、仕上げ用判子づくり など

 

お申し込み方法:

件名に『「はじめての拭き漆Vol.1」参加希望』とご記入いただき、 本文に『参加希望会(学びの会 or 実践の会)』・『参加者氏名』・『連絡先電話番号』・『メールアドレス』を明記の上、flat@annolab.comへメールにてお申し込みください。

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