こんにちは、スタッフ小野寺です!

FabLab SENDAI – FLATでは、8月21日(木)〜9月1日(月)にかけて、東北工業大学ライフデザイン学部クリエイティブデザイン学科の学生さんお二人にインターンにお越しいただきました。プロダクトデザインを専攻されているとのことでしたので、レーザーカッターや3Dプリンタを用いた制作に10日間じっくり取り組んでもらいました。

 

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▼プログラム(1):レーザーカッターを用いた引き出しの制作

レーザーカッターの導入として、300×600mmのMDF(2.5mm厚)2枚以内で引き出しを作るという課題にチャレンジしてもらいました。レーザーカッターの特性上、サイズをぴったりに作ってしまうとパーツを組み合わせた場合にズレが生じることがあります。どのように設計したらパーツをぴったり組み合わせることができるか、お二人とも試行錯誤されていました。

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▼プログラム(2):3Dプリンタを用いた鉛筆を拡張するプロダクトの制作

3Dプリンタの導入課題は、鉛筆をより便利に、より楽しく使うためのプロダクトの制作です。レーザーカッター課題では、パーツ同士のサイズを調整することで、ぴったり合う引き出しを作ることができました。今回の場合は、既存のプロダクトに合わせてデータをつくる必要があります。なので、設計だけでなくいかにきちんと計測できるかということも、デザインする上で大変重要な作業となります。

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▼プログラム(3):拭き漆、羊毛の洗濯作業

FabLab SENDAIで取り組んでいる『漆×FAB』プロジェクトの一環として、インターン期間中に制作した引き出しに拭き漆で仕上げをしてもらいました。もちろん、お二人とも漆を触るのが初めてということで、はじめは戸惑いが見られましたが、とてもMDFで作られたとは思えないような味のある作品が完成しました。
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また、インターン最終日には、スタッフが用意した羊毛の洗浄作業のお手伝いもしていただきました。洗浄した後に、毛の間に残っている小さなゴミをひたすら手作業で取り除きます。お二人のインターン期間中には実際に加工するところまではいきませんでしたが、FabLab SENDAIでは今後、この羊毛を糸やフェルト等に加工し、それを使ったプロダクトを開発していきたいと考えています。

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10日間という短い期間でしたが、デジタル工作機器を利用した課題制作からアナログな素材の加工、ワークショップの補助まで、FabLab SENDAIにおける様々な活動を体験していただきました。今回の経験がこれからのデザイン作業に直接的に結びつくことは無いかもしれません。ですが、デジタルかアナログどちらかに特化するのではなく、そのどちらも自由に行き来することが可能なのだということを頭の片隅に置いて頂けたら嬉しいなと思っています(^^)

10日間、本当にありがとうございました!