2月8日(土)に開催された『“乾漆シート”を使った漆グッズ制作ワークショップ』では、みなさんそれぞれ思い思いの作品を作られていましたね。コースターもiPhoneパネルもとても素敵な仕上がりでした。

さて、こうしてワークショップをしたり、何か作品を作るとなると必ず「端材」が出てしまいます。
今回のワークショップでは乾漆シートの端材が出ました。
とは言え、漆特有の美しい艶やつるりとしたなめらかさに変わりはありません。

ということで、今日は乾漆シートを使ってミニ・モンドリアンを作ってみました!
(端材を使用するため細かいパーツを寄せ集めて出来るモチーフとしてモンドリアンをチョイスしました)

漆モンドリアン02


<使用した機材>
・レーザーカッター

<使用した材料>
・乾漆シートの端材 ・アクリル板(黒)の端材 2.2mm ・両面テープ(強力)


①カットラインを作ろう
スクリーンショット 2014-02-27 19.46.41

まずイラストレーターでカットラインを作成します。
アートボードに定規を表示(⌘+R/Ctrl+R)しつつ「ものさしツール」で線の太さを測りながら作成すると、実際の大きさの感覚が掴み易いのでおすすめです。
イラストレーター以外でも、AutoCAD等で作成したdxfファイルやdwgファイルも使用できます。
今回は最小のカットライン幅を約0.3mmで作成してみました。

ちなみに、「普段イラストレーターを使わない・使ったことが無いので難しそう…」という方でも簡単にデータを作成できる方法があります。
現在、FLATでは共有フォルダ内にサンプルデータを追加中です。
今回作成したモンドリアンのaiデータや過去にスタッフが作成した作品のデータもありますので、こちらのデータを開いて自分好みにアレンジすることが可能です。
これからどんどん増やしていく予定ですので、是非参考にしてくださいね。

②アクリル板と乾漆シートをカットしよう
漆モンドリアン03

先ほど作成したカットラインのデータを元にレーザーカッターで2.2mmのアクリル板をカットをしてみました。
0.3mmに設定したカットライン幅もきちんと出力されています!ほ、細い!でもきちんと切れてる!
ただし、あまりにも線が密集している場合はレーザーの熱で表面が焦げてしまったり歪んでしまう場合があるようです。
ちなみに、最初はモンドリアンの黒い枠部分も乾漆シートで作成してみましたが、カット幅があまりにも細すぎた所為か歪んでしまいすぐ壊れてしまったのでアクリル板を使用しました。(歪みについては布で挟んでアイロンをかけると平らになるそうです)

乾漆シートのカットは、白のレーザーカッターで「パワー:40、速度:5mm」で出力してみました。
また、端材だとシートがゆるやかに歪んでいる場合があるので、カットする場所の両脇に端材のMDF等を重しに置いて平らなカット面をつくると綺麗にカットできます。

③研磨+接着をして仕上げよう

漆モンドリアン01

カットした乾漆パーツをコンパウンドで磨き、両面テープを貼付けたアクリル板の枠にはめ込みました。
このとき、両面テープを枠より若干小さめの大きさで貼付けておくと、横から見ても綺麗な仕上がりになります。
細かいパーツは綿棒や楊枝の頭で押し込んで完成です!
このまま飾るのもよし、背中にブローチピンをつけて胸元にさりげなく飾るのも素敵ですよね。


「実はこのモンドリアン、端材で作ったんです」
そうお話しすると、みなさんずいぶん驚かれます。
ちょっとの工夫で手軽にいろいろなアイディアを試せるのがデジタル工作機械の面白さのひとつですよね。
みなさんも是非、さまざまなアイディア・素材でチャレンジしてみてくださいね!


次回ワークショップのお知らせ。

3月15日(土)開催!『もふもふiPhone毛ースをつくろう』ワークショップ!

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