2月8日(土)に開催した『“乾漆シート”を使った漆グッズ制作ワークショップ』のレポートです!

当日は大雪に見舞われましたが、たくさんの方にごご参加いただき、とても素敵な作品が生まれました。

 

ワークショップではとてもカラフルな8色の“乾漆シート”を使いました。

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この“乾漆(かんしつ)シート”は、寒冷紗という布を漆で塗り固めるという伝統技法によって作られています。

これらを使って、3種類のプログラムを開催しました!

 

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①『切り紙モチーフの漆コースター』講師:小野寺志乃

 

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紙とハサミでモチーフを作り、それを元に乾漆のコースターを作ります。

 

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まずは紙をカットします。この作業だけでもとても楽しく、みなさんかなり個性的なかたちを作っていました。

 

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そしてモチーフをデータ化し、レーザーカッターでカットしていきます。

 

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カット時に付着したすすを落とし、磨き作業を行えば完成です!

 

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紙を切ってモチーフを作っただけなのに、こんなに素敵なコースターが出来上がりました。とても簡単に作れるので、いくつも欲しくなってしまいますね!

 

 

②『2色の乾漆シートで作るiPhoneパネル』講師:宮城大学デザイン情報学科土岐研究室 沼田健太朗

 

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オリジナルのスタンプを使って、iPhoneパネルのデザインをします。しかも使える乾漆シートは2色!

 

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まずは用意されたスタンプでパネルのデザインをしていきます。これがなかなかに熱中してしまう作業なんです。

 

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そしてカットされたシートを磨き、出来上がったパーツをパチパチと組み合わせていくと…

 

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とても素敵なiPhoneパネルの完成です!触ればさわるほど艶が増すので、ぜひ毎日使っていただきたいですね!

 

 

③『伝統技法 “沈金” を用いたオリジナル漆グッズ』特別講師:佐藤和也氏(株式会社 郷自然工房

 

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お好きな乾漆シートに彫刻した図柄を、金箔を埋めてゴージャスにしてしまおうというプログラムです!

 

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はじめに職人さんのお手本を見せていただきました。とても薄い金箔を華麗に扱う様子を見て「これを自分でやらなきゃいけないの?できるかしら…」とおじけずいてしまう参加者さんも。

 

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図柄を彫刻したシートのすすを落とし、専用の接着剤を塗ります。

 

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そして一番の緊張の瞬間!慎重にふわっと金箔をのせます。

 

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金箔を筆や布を使って定着させていきます。

 

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その後、ヘラを使って余分な金箔を落としていくと、徐々に金色の図柄が姿を表してきます。

 

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皆さんの完成作品がこちらです!濃い色のシートを使われているので、金箔の色がとても栄えていますね!

 

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漆は、時間が立て場たつほど透明感が出て色が鮮やかになり、日常的に手に取って使うことで艶が増していきます。ワークショップ後も、ぜひ作品と毎日触れ合っていただき、変化していく様子をお楽しみいただければなと思います。

今回行なった3つのプログラムの他にも、この“乾漆シート”を使ってやってみたいことがまだまだたくさんあります。ということで、今後また“乾漆シート”とレーザーカッターを使ったワークショップを行なう予定ですので、今回はご都合が合わなかった方もぜひご参加くださいね!